広大な公園の漏水調査と修繕
調査前状況
市から漏水を見つけて修繕して欲しいとの依頼があった。
場所を聞くと公園とのことで、漏水音が聞こえるか不安な場所であった。
しかも配管図面がないとのことで、調査が苦戦されることが予想された。
調査内容
まず量水器を見て、毎分4L漏水していること確認した。
後は、公園内にある便所、水飲み場、散水栓、給水バルブなどあらゆる給水栓や弁栓で音聴調査を行った。
弁栓音聴を行った結果、水飲み場の給水バルブだけに漏水音が聞こえた。その周辺を路面音聴した。
図面がないので配管がどのように走っているかは予測の下に行った。
路面音聴を行ったがタイル貼りで音が分散され、路面での調査が困難であったが、水飲み機の給水バルブが土であった為、その部分を掘ると硬質塩化ビニル管が見えた。
硬質塩化ビニル管は漏水音の伝播が鋼管にくらべ音が伝わりにくい性質があった為、それほどその給水弁から離れていないと確信し、給水バルブ付近から伝え掘りをした。
結果・感想
タイルの下はコンクリートが30cm位入っており、重機を入れての掘削作業となった。
配管が見える所まで掘り続けるとなんと深さが1m5cmもあり、掘削には大変苦労した。
ちょうど掘削した場所に水飲み機に補給するチーズと言われる配管継手があり、その部分が亀裂し、漏水していることを確認した。
今回は漏水音があったので本当に良かったです。もし弁栓に音が聞こえなかった場合、図面のない公園をひたすら路面音聴するしかなく、大変な時間がかかるところでした。
漏水箇所が見つかり本当に良かったです。
施工事例写真
▼公園案内図 ![]() |
▼弁栓音聴 ![]() |
▼路面音聴 ![]() |
▼掘削作業中 ![]() |
▼配管までの距離(掘削深度) ![]() |
▼漏水箇所発見 ![]() |