雨水(中水)を利用した小学校。運動場の散水栓系統で漏水発覚。
調査前状況
雨水(中水)を利用した小学校施設。運動場の散水栓やトレイの洗浄水として利用している。
その中水で漏水していると問い合わせを戴き、調査を行いました。
バルブの開閉により、トイレ系統ではなく、運動場の散水栓系統ということが分かり、尚且つ、相当の量が漏れていることが分かった。
一度、音聴方法で挑戦したが、加圧ポンプの運転音をひろい漏水音がかき消され、運動場では図面がなく伝播しづらい硬質塩化ビニル管であった為、逆に漏水音が聞こえず、音聴方法での調査を断念し、ガス検知法により漏水調査を行いました。
調査内容
まずは運動場の散水系統のバルブを閉め、わが社のJAB洗浄機(給水管洗浄装置)を用い、管内の水を圧縮空気で排出し、1ヶ所の散水栓からトレーサーガスを注入した。
最初は0.3MPaの圧力設定でガスを注入したが、ガスの供給が止まったことにより、0.3MPaの圧力では漏水しないことが分かった。そこで、ポンプでかかっていた圧力である0.4MPaの圧力のガスを注入すると、供給が止まることなくガスが注入され、漏れ出るガスの検知をスタートした。
図面が無い為、散水栓の位置から推測して経路を想像し、検知器を順次計測していく地道な作業です。
結果・感想
配管口径が65mmと大口径であった為、計測中はかなりのガスを費やしたが、漏水している箇所を断定することができた。
今日は漏水箇所の断定で終了し、日を改めて掘削作業し、漏水箇所を修繕します。
施工事例写真
▼JAB洗浄機より配管内の水抜き ![]() |
▼トレーサーガスの注入 ![]() |
▼散水栓がある広い運動場 ![]() |
▼検知器により漏れ出るガスを検知中 ![]() |
▼漏れ出るガスを検知した場所 ![]() |
▼ガス検知表示 ![]() |